リオパラリンピック現地スタッフより 

2016 09 14

スタッフブログ

9月7日。
1ヶ月前、オリンピックの開会式が行なわれたこのマラカナンスタジアムで、
これからパラリンピックの開会式が始まる。

スタジアムの前でブラジル人が笑顔で写真を撮っている、
その笑顔とはうらはらに、私は言いしれぬ不安と緊張を抱えていた。
今回、リオパラリンピックに東京フイルム・メートから派遣されたのは私ひとり。
これまで、オリンピック取材の経験はあるものの、
パラリンピックは会社として初めてのことである。
日本から遠く離れた街、パラリンピック、単独、会社初の任務、・・・
全てのワードが重く暗くのしかかり、取材中でもふと頭によぎることもあった。

 

 

そんな私を支えてくれる頼もしい存在が、現地のコーディネーターたち。

 

左に座ってこちらを見てくれているのが、ドライバーのポペルジーニョ。
弱冠22歳ながら車両会社の社長とあって仕事熱心。
今まで抱いていたラテン系の国の人のイメージを
彼は良い意味で裏切ってくれた。
その右で分厚い肉に手を伸ばしているのが、
御年73歳で現役バリバリのカメラマンのベントゥーラ。
奥さんは28歳で美人なのだそう。
彼の人生を羨ましいと思わない男はいないと思う。
彼らの力強いサポートのおかげもあって、本当に良い環境で仕事をさせて貰っている。

 

宿泊のホテルは、広々としたウィークリーマンションのような造りで、
部屋のベランダから見下ろすとプールまである。

 

会期中、仕事の緊張から解放され、
このプールサイドで寝そべりゆったり過ごす時間は・・・残念ながらなさそうだ。

 

別の日にはパラリンピック会場内にある、ジャパンハウスを取材した。

ジャパンハウスとは、東京オリンピックを知ってもらう為に
日本の文化や選手の活躍を紹介する場所である。

リオのパラリンピックに対する盛り上がり、現地コーディネーターたちとの交流、
何よりも選手たちの競技に対する真摯な表情を目の当たりにし、
4年後、この笑顔や興奮が東京で見られると思うと、
初日に感じていたような不安や緊張はいつの間にか消えていた。
オリンピックと同様のスポーツの感動が、このパラリンピックにもある。
その模様を少しでも皆さんに伝えられるよう、残りの日々も取材に邁進したいと思う。

 

 

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今回の記事担当

竹内裕二
撮影部

1996年入社

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